近頃、インターネットやフリーぺ−パー等で矯正歯科に関する話題が頻繁にみられるようになりました。
患者様にとって、さまざまな情報が得やすくなることは本当に喜ばしいことです。

情報をたくさん入手し、それを正しく整理し、理解することで、正しい決断を行うことができるようになり、ひいては自分の人生を豊かなものにしていくことができます。

 現在、矯正歯科を取り扱う医療機関の数は、一昔前とは比べものにならないくらい増えています。
しかし、矯正の治療方針についての考え方は各医療機関ごとにきわめて大きな隔たりがあり、一致をみていないというのが現状です。


ひとくちに不正咬合と申しましても、その成り立ちや不正の程度は実にさまざまですので、私たちはそれぞれの患者様の状況に応じて最も適切な治療方針 立てていかなければなりません。


不正咬合の状態が患者様ごとに異なる以上、治療方針もそれに応じて異なるというのは、実に自然なことです。
どんな不正咬合も一律の方針で治療するというのは、非常に硬直した考え方です。

しかし、世の中が情報で溢れている現在、ややもするとこのような硬直した考え方が発信され、患者様に益するよりもむしろ、患者様を惑わせているように思われてなりません。

どのような不正咬合にでも対応できる万能薬のような治療方針というものは存在しないのです。

例えば「腹痛」、ただそれだけの訴えを聞いて、ろくに検査も行わず、どんな患者様にも常に一つのお薬を処方するお医者様がいらっしやったとしたら、それは良いお医者様でしょうか。

お薬一つをとっても、実に多種多様ですし、西洋医学治療後にきれいになった歯列を長期間維持・安定できるようフォローさせていただいています。

西洋医学の薬と漢方薬とでは、治療に対する考え方そのものが異なります。 
また腹痛の治療には、手術・理学療法・食事療法など、投薬以外の治療も選択肢として考えられるはずですし、 「手術は絶対ダメ」と言っていたのでは、結果として命を落とすことにもなりかねません。

ありとあらゆる選択肢の中から、それぞれの患者様に最も適した解決策を提案する、それが医療の望ましい姿であり、これこそがたい矯正歯科の姿勢です。

それぞれの患者様に最も好ましい成果が得られるよう、3D−CTをはじめとする最新の検査機器を導入し、現在世界で用いられているすべての矯正装置、最新の治療哲学を選択肢の一つとして視野に入れるよう心がけています。

顎骨の骨切り術、仮骨延長術、インプラントアンカー等、あまり聞き慣れない治療法も、すべて私たちの選択肢にあります。
こうやって選択肢の幅を広げておくことにより、初めて患者様の御満足に寄与できると信じるからです。

近頃、抜歯治療を完全に否定するような考え方を喧伝する向きもあるようですが、不正咬合の種類によっては抜歯治療も非常に大きな利益を患者様にもたらす可能性をもつものであり、当然私たちにとっては考え得る選択肢の一つです。

「すべてにおいて抜歯は悪である」という硬直した考え方は、明らかに間違っています。

先頃、日本で最も権威ある矯正学会である日本矯正歯科学会大会が横浜で開催されました。
学会認定医を目指す全国の矯正医が、この学会で自分たちが自信をもって披露できる症例を展示しておりましたが、 その数は100を優に越えます。

そのうち実に8割を越える症例が抜歯症例であったことを、一つの事実としてみなさまに知ってほしいと願っています。

 良い治療成績のためにあらゆる手段を可能性のある選択肢として考慮する、これがたい矯正歯科の基本的な姿勢です。
     


このサイト内の写真は全て院内資料を使用しています。
Copyright (C) TAI ORTHODONITIC OFFICE All Rights Reserved.